子猫が初恋提供します。
☆どんな顔して逢ったらいいのさ
あんまり眠れずに朝がきた。
バシャバシャ顔を洗って、ぽたぽた水をおとしながらそのまま顔をあげた。
鏡の中にはいつも通りのあたしが映る。
ママそっくりの…どっちかって言うと子供っぽい顔をしたいつものにあだ。
「もーちょっと大人っぽくなんないもんかなぁ…」
むにっとほっぺを引っ張ると更に子供っぽくなるいつものあたし…。
いつもの…
「……!?」
…じゃないっ!!《くま》があるじゃん!!
いやだ!いやだ!!
こういうのどうやって消すの!?
そんなことを何にも知らない…つまり今まで大して気にしたこともないあたしは、
タオルで顔を拭くと大慌てでリビングに走った。