子猫が初恋提供します。
もー…
どうしたらいいんだ……この人…。
意味不明なイケメンの行動と慣れない男の子との接触にあたしは完全にまいっていた。
だいたい、あたしの心臓もあんたに負けていませんよ。
ばっくばくし過ぎて苦しい…………って!?
グッと、身体に圧力がかかる。
「………!!?」
彼はベンチに寝ているあたしに自身の体重をかけ、あたしの上にのし掛かると…そのキラキラした黒く輝く瞳であたしを見つめた。
なんでのっかって来るのっ!?
黒い瞳には戸惑いに強張ったあたしの顔が写ってる……。
『…ほんとに……食べたくなるくらい………可愛い。』
『………!?』
吐息まじりにそう言って、ゆっくり…黒い瞳が閉じられてゆき……
次の瞬間
『……あ…っ………ん……っ!?』
――――噛みつくみたいに、キス…された……。
…こうして今に至る訳なんですよ。