子猫が初恋提供します。
「それより子猫ちゃんてば…ついに夜に落とされたんですってっ?」
「ぅえっ!?」
ニヤニヤ顔をしたリズ先輩は、途端に動揺して真っ赤になったあたしのわかりやすい反応に、口に手をあてムフフとますます面白そうに笑った。
「やっぱり!!夜兎がすっごくご機嫌なもんだから怪しいと思ってたのよね!」
「~~…夜、もう来てるんですか?」
恥ずかしさに小さくなって、うつむいたまま聞けば、リズ先輩はふふーと笑ってあたしの頭を撫でた。
「それがもう来てるのよ…!
あの、夜兎がよ!?毎朝嵐に引きずられてダラダラやってくるのに…
今日はなんと一人で来たの……!!」
「……。」
リズ先輩は興奮気味にそう言ったけど…
…え…それって凄いコトなんすか…?
相変わらずどこかズレた夜に対しての驚きポイントにますます…あたしの彼氏は謎過ぎる…と密かに思ったあたしでした。