子猫が初恋提供します。
入学式の日、
そんな学校行事が大キライな俺は、当然めんどくさいそれに出席する気はなく…
当たり前のようにサボるために、いつものように俺だけの秘密の昼寝スポットに来ていた。
『………?』
おかしい……。
着いてすぐに違和感。
ここは普段鍵がかかっていて、人が入れないようになっている秘密の中庭。
その鍵は、ここに入学して何故か親しくなった理事長先生から桜の世話をする条件でこっそり渡して貰った俺だけしか開けられないはずだった。
なのに、扉が……何故か少し開いていた。
それに驚き、そっと中を覗いて見れば…
『………!』
…どうやって入ったのか…
桜の下で無防備に眠る女の子を見つけた。