子猫が初恋提供します。
「えー、イチャイチャしたいー。外で出来ないようなイチャイチャし…ムグ」
「もぉっ…勘弁してぇっ!!」
ペラペラと赤面モノなセリフを何の抵抗もなく吐き出す夜の口を必死に塞いだ。
これ以上はあたしにはまだ刺激が強すぎる…!
パッと自分の口からあたしの手を取ると夜はすっごく不満げな顔をした。
「じゃあガマンしてやるからにゃあからちゅうして。マウストゥマウス限定」
「なんで上から!?」
「ガマン大嫌いなのにガマンしてやるから」
「……」
もう…どうしましょうか……。
「じゃあべろちゅーでいいよ」
「何の妥協もしてないよ!?」
夜との困り果てる言い合いは暫く続き、辺りはゆっくりと夕日に染まっていった。