子猫が初恋提供します。
☆放課後は本気の予感
「にゃあ、おはよー」
「う゛っ!」
朝、学校の自分の教室でスクバの中から教科書やノートを机に直していたところに、いつものように現れた夜がズシッと後ろからあたしに抱きついた。
「何で同じクラスじゃねぇんだよー。寂しいから変われ」
「いや…そもそも学年が違う…」
朝から無茶苦茶なことを言われて困るけど、寂しいから…に反応して赤くなる自分をちょろいと思う。
…あれだけドキドキした初デートの翌日だからよけいにそうなのかもしれないけど。
昨日のことを思い出して更に火照ってきた頬を両手で押さえた。
「なら一個歳とれよ、にゃあ~」
「無理デスっ」
後ろからあたしの頭に顎を乗っけてぐりぐりする夜に、あたしの赤い顔が見えてないのがせめてもの救いかな?
「……にゃあ今、真っ赤?」
「!?」
…後ろ向いてたって、バレバレのようだ…。
でもなんで?首を傾げたあたしの後ろで、夜が軽く吐息を吐いて何やら笑ったような気配を感じた。
後ろ髪を鼻先でかき分けた夜はあたしの首筋に擦り寄って…
「身体こんなにあちーんだもん。当然、顔も真っ赤だろ?」
「ふぎゃーーーっ!!!」
ちゅっとうなじに吸い付いた。