子猫が初恋提供します。
「ほんとに最っっ悪!!あんたが幼なじみの嵐だなんて…二重に最悪!!」
蓮のブチ切れっぷりは大したもんだった。
「最悪はないでしょう?一緒に“迷子の子猫ちゃん”を探した仲じゃないか」
「!」
怒鳴る蓮に対して篠崎先輩は余裕の笑顔だ。
なに?“迷子の子猫ちゃん”ってなに?
蓮はひどい猫アレルギーで、子猫ちゃんなんて飼ってないし…篠崎先輩の子猫探しを手伝えるはずもない。
子猫探しと二人が繋がらなくてあたしの頭の中はさっきから?だらけだ。
そんなあたしを
「っ!?」
蓮が振り返りギロリ!と睨み付けた!
こっ、怖ぁ!!
そしてビビりまくるあたしをビシッ!と指差した。
「そもそもあんたが原因なのよ!!」
「へっ!?」