子猫が初恋提供します。




俺の一言に嵐はあからさまにホッと胸を撫で下ろした顔になった。



俺はもはやそんなんどーでもよくて、胸ン中ぐるぐるしてた。



アイツら……にゃあに会った?
アイツらが話してた女の子の特徴がにゃあにぴったり当てはまる。
触りてぇ?
狩る?



にあを?



「…っ」







あー…



ーーーーイラつく。





「体育館行く」



「よ…夜くん?おまえ…まさかのマジギレしてね……?」



嵐が引きつった笑顔で俺を指さす。
俺はくるりと振り返って笑ってやった。



「何がァ?」



「ヒィっっ!!」



顔を青ざめて後ずさる嵐。失礼なタレ目だなぁ。



俺はちょっとアイツらに教えてやるだけだもん。





「にゃあは俺のなんだけど」




< 192 / 256 >

この作品をシェア

pagetop