子猫が初恋提供します。




あたしはみとれるばっかりで、初めて見る夜のかっこいい姿に試合前でもうメロメロもいいとこだ。
それは蓮に横で呆れられてる事も気づかないくらい。



自然と手を顔の前で組んで、どうしよう、ヤバイくらいかっこいいと夜に釘付けで、これから始まる試合で夜はどんなプレーを見せてくれるのかとか相手チームはバスケの強豪校みたいだけど大丈夫なのかなとかもういっぱいいっぱいで考えてた。



『!』



そしたら



女の子達から差し出されたタオルをあっさりと全部断って、自分のユニフォームを捲くって見惚れちゃう腹筋を無防備にさらけ出して汗を拭いてしまった夜が……不意にパッと顔を上げたかと思うと、きょろっと何かを探してる素振りを見せて…





こんな隅っこに隠れるようにしているあたしと、ーーーー目が、あった……?





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