子猫が初恋提供します。



「~~~美味しい!もういつでも嫁に行けちゃうわね!」


「!?ゴッホォ!!」


「パパ!?まっ、まだ……それは早いと思うよっ」


…爆弾投下前に手榴弾投げないで下さい。ママ。


むせたパパにお茶を渡しつつパパに投下することの難しさを痛感する。ママの冗談すら通じない一人娘を溺愛するパパに何か胸が痛むんだけど……。


結局夕食の最中には言えず。ママのいれてくれた食後の紅茶をすすり気持ちを落ち着かせる。


そこでパパが席を立って、どうやらお風呂に……!


チャンスとばかりにあたしはママに向かって身を乗り出した。


「まっ、ママ!」


「?どうしたの?…彼氏でもできたー?なんて、」


「出来たっ……!」


「えっ!?」


冗談めかして言ったママにかぶせ気味に告白すると、ママの大きな目が更に大きくなった。


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