子猫が初恋提供します。
あ…っ、あの衝撃的な出来事を……夢!!?
あたしは初ちゅうを奪われたのに……!!?
そりゃまぁ
確かに、あの美貌にはクラクラした。
色っぽい男の子っているんだね……。
「………っ。」
思い出すとやっぱりほっぺたが熱くなる……
…て!
そうじゃない、そうじゃない……!
「………?」
蓮からうろんな瞳で見られてるとも知らず、一人百面相なあたし。
ややや……?
でも、待てよ……?
夢なら
あたしはちゅうだってしてないし……。
あんなに戸惑ってパニックになったのだって…なかったことだ。
自分でもわけわかんない感情に泣きそうになってもない。
いっそ夢でよくない?
「うんっ!夢だ…!!
免疫の著しく低下したあたしが、びぼーのイケメン様に見せられた…ゆ·め…!!」
きゃはっ!と笑い蓮を振り返ったら
「…やっぱマジか……。
あんたのは現実逃避ってのよ。」
「…………。」
夢って言ったの…蓮じゃないか……。
チーン………てな感じで。
まさに、儚い夢でしたなぁー……。