子猫が初恋提供します。
☆現実が病名申告してきました
それなのに
夢はいよいよ現実となってやって来たのだ。
「…よく、あたしのクラスわかりましたね……。」
「その辺の女の子に聞いたら教えてくれた。」
「………。」
あぁ…モテますもんね。
「………っ。」
突然の呼び出しに、なんだろう?と思いながら応じたあたしは今…
針のムシロのような視線を浴びつつ教室のドアの前に立っていた。
原因は……
夢から飛び出して、自分からあたしの前に現れたんです。
なんで来ちゃうんだ!!?
イケメン様ぁーーっ!!!
おかげで見てる…!
あんたのファンがめっちゃくちゃ見てるよーーーっ!!?
ちょーこえーよっ!!?
あぁ~…夢じゃなかった……。
目の前にいる超絶美形は現実のモノでしたぁーー!!
ほんと、この人…なんで来ちゃったんだよ~……。
痛いほどの視線にさらされ、心の中で嘆くあたしを知ってか知らずか
「………。」
イケメン様は
誰もを虜にするという…その黒い瞳で、あたしをじっと見つめていた。