子猫が初恋提供します。
「わかった。
どうやら…《恋の病》。」
ほう…、《こい》の……
「……はい?」
えぇ、はい、一瞬時が止まりかけましたよ。
「草津の湯?でも直せないって嵐が言ってた。
…にゃあにしか治せないから。」
「はいぃ??」
何があたしにしか治せないんだ!?
だいたいあたしは《にゃあ》じゃない……!
わけのわからない話しに混乱しまくっているというのに……
予測不能なイケメン様は
「……ちょー好き。」
――――ハンパない変化球を打ちやがった。
「ちょー………はぁっ!?」
なっなっなっ…何言ってんだこいつ……!?
ザザッと後退るあたしに余裕の笑みで近づいて
「…俺を治して?」
「………!!!」
そしてど偉く色っぽい顔をした……。
衝撃に周りの音は消えていた。
ほんとは「「きゃああぁぁぁ!!!」」…なんて凄まじい乙女達の悲鳴が響き渡っていたらしいけど。
「……ちょー好き。」
「ふっ、ふざけてんのかぁっ!!?」