子猫が初恋提供します。
☆不思議なイケメンに惚れられました
『……覚悟しとけよ……?』
その言葉の通り
「…あの~…。」
「んー?」
現在、学校のお昼休みでして
あたしの前にはお弁当が広げられていまして
「………。」
目の前にはドン引き顔した蓮が口の端をひくつかせながらこっちを見てまして……
つーか
見てんのはこの場にいるほとんどの生徒かもしれない。
「………っ!」
なぜならば…!
「だから、…いーかげん離れてくださいっ!!
これじゃごはんも食べられーんっ!!」
…あたしの頭に頬をすりよせて、イスに座るあたしを夜が抱き締めているから!!!
そう…あれから、それも毎日毎日飽きもせず夜は1年生のあたしの教室までやって来て
あたしを見るなりぎゅうぎゅうと抱き締めるわくっつくわ……!!
とにかく一向に離れない。
あたしが何を言ってもまるで聞く耳もたず。
「そう……?
…じゃあ、俺が食べさせてやる。」
「……!!?」
にっこり笑った夜はあたしのお箸を奪うと、
「はい、あ~ん。」
麗しい極上の笑顔で差し出される卵焼きに………一瞬、目が点ですよ…。
「~~~!!
で、出来るかぁーーーっ!!!」
…この通りの夜ペース。
これほどまでの覚悟なんて…してませんでしたよ……。