子猫が初恋提供します。




「にゃあと逢ったのもここだな…」



「……!」



あたしを見つめる黒い瞳がいたずらっ子のような顔から…艶を含んだ色っぽい表情に変わる。



「ふっ…普段は鍵がかかってるんだよねっ!?」



何だか危険な雰囲気を醸し出し始めた夜に大袈裟なくらい大きな声で慌てて話をふった。



「そう。俺、鍵忘れたことなんかなかったのに…

だからにゃあを見つけた時マジ驚いた。」



「そ…そうなんだ。」



ここって普段は夜が管理してるわけなの?



たまたま鍵を忘れた時にでも入っちゃったのかあたし……



苦い思いをしながらもそれに食いついてくれた夜にホッとした。



…のに、










「………もーこれは…

《運命》としか言えなくね……?」



「………!!?」










あたし…っ!墓穴を掘ってんじゃんかーーーっ!!!









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