子猫が初恋提供します。
夜はちょっとむっとした顔になって
「うそじゃない。…俺、ドーテーだし。」
「………。」
はい…?
固まるあたしに対して夜はあまりにさらりと…
「だから俺、ドーテーなんだよね。女の子で言うとこのバージン?」
「……!!?」
おいおいおいっ!?
言わないよねっ!?
普通言わないよねっ!?
そういうのってさぁ…っ!?
男の子のこか…いや…っ、沽券に関わるんじゃないの…!!?
夜はあたしのぐるぐる渦巻く動揺なんてお構い無しにまたまた迫ってくる。
「…だから、俺の初めては…にゃあにもらって欲しいんだけど…?」
「……!!」
エロ……っ!!!
初めてなくせに……!
その色気は反則なんですが!!?
てか、同じ経験なしでこの色気の差はなんだ…?
でも大体それ…女の子のセリフっぽいよ……。
ぐったり疲れるあたしに夜は
「…あと、にゃあの初めても俺がもらいたいんだよね…?」
「……!!!」
「だから…ちょーだい?」
…それはもう壮絶に色気垂れ流しな顔であたしにトドメを刺した。
無駄にたれ流される夜のフェロモンにあたしはもうクラクラです……。