子猫が初恋提供します。
「ほんとに可愛い子ね~!これ地毛?」
「色白ぉ~!細いわねぇ。」
「えっ!?あ…あの…っ」
急に取り囲まれてペタペタあちこち触られオロオロ慌てる。
「こらー。にゃあは俺のだ。触るな。」
焦っているとそれに気づいた夜がすかさずあたしの腰を抱く。
「夜兎ずるい~!」
いつの間に取り合いされる立場になったんだろう…。
でも、とりあえずは一件落着?
笑う女の子達にベェっと舌を出す夜を見て…
夜って憎めない得な人だなぁ…と思う。
でも…誰もが惹かれてしまうのが…
…わかる気がした。
「なに赤くなってんの?」
「なっ…なんでもないよ!!」
『にゃあに必死だから…』
アレは、……反則だよ。
ずるいよ。…孤高の王子様。