子猫が初恋提供します。
「なっ、何にもあるわけないし…っ!!?」
「……!?」
思っきし動揺しながらしどろもどろに言っても…パパも何だか動揺しているような……。
「にあ…?まさか……!」
「……!?なっ…何でもないよっ!」
ママの怪しんだ声音に動揺したあたしの声は見事にひっくり返っている。
「まさか…にあ……」
「………っ!?」
迫るママの追求にどうやって逃れようかと冷や汗を垂らしていると…
――――♪♪♪♪~
「……!」
「も~…誰かしら…」
ママのケータイが鳴り出して、ママの意識はあっさりとそっちに向かった。
席を立ち、リビングを出ていくママの細い後ろ姿を見送りながら、あたしはホッと胸を撫で下ろした。