子猫が初恋提供します。
あ~あ…。
結局何にも聞けないからお腹はふくれたけど…心の中はモヤっとしたまんまだ。
部屋に戻ったあたしは行儀悪くベッドに仰向けに寝転んで、子供のようにぽこんとまるくなったお腹をさする。
ぼ~としていて妙な考えが頭を過った。
「………!」
こんな姿を見られた日にはただでさえ向けられているのが意味不明の恋も冷めるかも……!?
もやんと浮かび上がった美麗な顔を思い出して慌ててベッドから跳ね起きる。
「~~~。」
姿勢を正してベッドに正座したところで一人あまりの馬鹿らしさにヨヨヨ…と崩れ落ちた。
あの人は変人だけど超人じゃないよ……。
あたしがどんな変なかっこでいようと見えもしないとこからわかるもんか…。