子猫が初恋提供します。
☆変なヤツがさらに変です
眠れない夜を幾日か過ごしていたあたし。
そんな悩めるあたしにさらに眠れなくなる悩みがプラスされた。
―――それというのも、
「あ…、夜…?」
授業の移動中ばったり逢った夜とすれ違う。
「……っ!~~…――またな…。」
「……あっ!」
夜はそそくさとあたしから目をそらして行ってしまった。
「………。」
取り残されてしまったような気持ちを誤魔化すようにあたしも移動中の列に戻る。
こうやって避けられるの…もう何度目?
それもあんな目をして……。
小さな溜め息を知らずこぼしていた。
何と言うかこの通り…。
最近、……夜が変でして。(いつも変というツッコミは聞き流します)
あたしを見ると飛び付いてきてた男が
目をそらして、まるであたしから逃げるように離れてどこかに行ってしまう。
当然あたしは戸惑っていて…
あたしを避ける時、夜は何だか…切ない顔をしていなくなる。
だから余計に気になった。
夜の考えてることはいつだって予測不能であたしには想像もつかないけど…
こんな《わかんない》は、
なんか…やだよ。