子猫が初恋提供します。
★俺はガマンが大キライ

【side夜兎】





「にゃあ…。」



必死に可愛いにゃあを振り切った俺は、そのしんどさに思わず廊下のど真ん中に座り込んだ。



「…うぉわっ!?」



いきなりその場に座り込んだ俺に後ろを歩いていたヤツが俺で躓きそうになって悲鳴をあげたけど知ったことじゃない。



「死ぬ…マジで俺、死ぬ……。」



廊下のど真ん中を陣取ったままブツブツ…死ぬを繰り返した。






「おい…、また藤間が変なことやってんぞ……。」



「誰かーー!篠崎(シノザキ)呼んでこいよ。邪魔でしょうがないだろ~。」



「意味不明だけど…何やっててもかっこよすぎるんだよねぇ…。」



「藤間く~ん!しっかりして~。」







知らぬまに俺の周りには人だかりが出来ていた。



…だから、邪魔だろーが何だろーが、知ったことじゃねーんだってば。







俺が今にも死にそうな理由―――








それは、3日前にさかのぼる。









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