子猫が初恋提供します。
―――3日前。
『うん…。もう一回言ってみようか…。』
『……?だからー、嵐がえっちはキモチイイって言ってたから…』
『だからしようと…にゃあちゃんに言った…と?』
『さっきから言ってる。』
放課後。オレンジ色に染まった教室の中で
今、俺は嵐に捕まっていて
それというのもついさっき嵐が俺達の秘密の場所に現れて、脱兎のごとく逃げ去ったにゃあのことについて今までしたことを追及されていた。
『~~~っ!!!』
『……??』
嵐は一点を見つめて俯いていた顔をキッとあげると
『…ダメでしょーがぁーーっ!?
んなこといきなり言われたら女の子はドン引きに決まってるだろう!?』
『………。』
青筋までたてた嵐から迷惑かけるんじゃない!!…と、怒られた。
『ほかには何もしてないだろうな…?』
そう言ってすごい疑いの眼差しを向けた。
俺は、んーと空を仰ぐとあぁ…そうだと嵐に向き直った。
『スカートめくったら怒られた。』
『……!!?』
『白だったな。』
それを聞いた嵐は、ぎゅっと手を握りしめ
『おまえなぁーーーっ!!いくら校内一のイケメンだなんだって言われててもな…
していい事と悪い事があるでしょうがーーっ!!?』
『………。』
耳元で叫ぶ嵐がうるさくてうざくて、俺は耳に指を突っ込んで顔を盛大にしかめた。