子猫が初恋提供します。
嵐が叫び終わるのを確かめて耳に突っ込んだ指を抜く。
あまりの怒り様が理解出来なくて俺はむうっと口を尖らせた。
『だってにゃあは色が白いだろ?
赤くなった時見えないとこも赤くなんのかなぁ?…て、思って。』
ものすごく気になったんだ…と、話した。
気になると確かめなきゃ気が済まないのが俺の性分だ。
嵐は、はぁ~~…と長いため息をつくと
『嫌われるぞ……。』
『……!!?』
ポツリ…小さくつぶやかれたたった一言に、
初めて、動揺した。