シオン~君を忘れない~

キーンコーンカーンコーン


授業の終わりを告げるチャイムが

鳴る。


『起立――。礼』

『『ありがとうございました』』


うぅ・・・よく寝た。

『ねぇ、篠崎さん』


話しかけてきたのは、クラスで一番

五月蝿くて、自己中で、

影で嫌われている北田さん。


「・・・何?」

『アタシ、港高校に見学に行きたいの』


だから何?ということ。


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