シオン~君を忘れない~

覚えてる・・・微かだけど・・・

少しずつ、はっきりと思い出が

蘇ってくる。


「・・・アオくんとコォくん」


オレンジ髪がアオくんで、

隠れてて見えなかったけど、

茶色の髪のこの人は、コォくん。


『ヒナ・・・覚えてた??』


うきうきした顔で覗き込んでくる

アオくん。


『大きくなったなぁ・・・ヒナちゃん』


ん?と目線を合わせてくれるコォくん。



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