背後の彼
私は自分の事を

どこにでもいそうな顔付き、容姿で

とびきり不幸でないかわりに
素晴らしく恵まれているわけでもない

可も不可もなく
平凡な人生を歩んでいる普通の女性

だと思っていたのだが

それは違うという事になる。


一般的に言われる
「普通の女性」の条件に該当するのは、まさに

先に述べた同僚のような人である。


私にはそんな
溌剌と輝くような
生き方は出来ない。


つまり私は普通未満

中の下

という事になる。
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