クリスマス盗難事件

「ハヤミちゃん知ってるの?」

「知ってる。恐らくあのハヤミちゃんだろう」

「?」

「それに……」

紘哉はポケットから黒くて薄っぺらいモノを取り出した。
それを羽兎の目の前に突き付ける。

「ハヤミちゃんの家に、俺の楽しみにしていたケーキを盗んだ犯人がいる」

「……はい?」

羽兎は間抜けな声を上げた。

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