クリスマス盗難事件

「えっ!?いいの?」

「手作りで申し訳ないんですが……受け取ってください」

「ありがとう!」

焔美の顔が明るくなる。

「ねぇ、私は?」

出せる限りの低い声で聞く。
羽兎に睨まれた紘哉は、ようやく羽兎の顔を見た。

「もうプレゼントやったよ」

「何?」

「仕事」

「……」

唖然とする羽兎。
いくらなんでもそれはないだろう。

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