クリスマス盗難事件

「俺がクリスマスプレゼント忘れるわけ無いだろ。
一応他の国ではお世話になった人にプレゼント渡すらしいし」

――クリスマスはお世話になった人にもプレゼントを渡すのよ。

母の言葉が脳裏をよぎる。

「まぁ、色々とお前には世話になってるしな」

「……」

羽兎は、目の前に差し出された包みと紘哉の顔を交互に見る。

そして小さくお礼を言って受け取った。

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