クリスマス盗難事件

「で、これは何?」

紘哉が片手に持っていたプレゼントを見回しながら聞いた。

「クリスマスプレゼント。紘哉さん宛だよ」

「俺に?」

「うん。昔お母さんがクリスマスの時によく言ってた。
クリスマスはお世話になった人にもプレゼントを渡すのよって」

「ふーん……」

彼は興味無さそうに相づちを打った。

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