クリスマス盗難事件

「軽く流すな!」

「はいはい」

コイツの反応を一々真に受けていたら身が持たない。
羽兎は半分呆れながら保育園へ行く準備をしていた。

今日はクリスマス。
子供達の夢を叶える日だ。

「ねぇ紘哉さん、私にはクリスマスプレゼント無いの?」

「……あ?」

ようやく紘哉が冷蔵庫から目を離した。
そして一言。

「お前クリスマスプレゼントいらないだろ」

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