河童のお皿(・ゑ・)。

  胃にキリキリ痛

 みを覚えながら出

 社すると、百合子

 はあくまで百合子

 であった。笑顔も

 口調も距離の取り

 方も、寸分の狂い

 なく彼女であった

 。だが、ともかは

 昨夜聞いてしまっ

 たし、手元には招

 待状がある。百合

 子が結婚するのは

 知っていた。紹介

 してよと言うと彼

 女は茶目っ気のあ

 る笑顔で

「式でのお楽しみ」

 と言っていた。
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