河童のお皿(・ゑ・)。
「心配なさらずに
。手を繋げば溺れ
たりはしませんの
で」
うるうるキラキ
ラ瞳を輝かせ、と
もかの手を握るな
り、有無を言わさ
ず川に飛びこんだ。
「ぎぃあやあああ
あぁぁぁぁぁ!」
彼女は凄まじい形
相で、傘をあけた
まま、ふわりと水
にすべりこんだ。
冷たくはない。
不思議な感触に首
をかしげ、悲鳴を
吸いこむ。もがく
様にして川底へ足
を着き、空気のよ
うな水の中を、河
童に手を握られた
まま進んでいく。