河童のお皿(・ゑ・)。

 ともかはぎこちな

 い笑みを作って彼

 の向かいに座り、

 アイスティーを頼

 んだ。彼は挨拶も

 せずに、人や車の

 行き交う道を眺め

 ていた。嫌な予感

 は増す一方。仕方

 なく彼女も彼と同

 じように窓を見た

 。頬杖をつき、緊

 張気味に、信号と

 か自転車とかを眺

 める。ガラスには

 新品の口紅を塗っ

 た唇が、寂しそう

 に半開きで浮いて

 いた。久しぶりの

 デートだというか

 らエステにまで行

 ってきたのに、服

 も靴も下着も全部

 新しく買ったもの

 なのに、
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