寂しくなんかないしね

幽霊の正体



「あ゛あ゛あ゛ぁ!」

いつも通りの放課後



「…何よ、そんな大声だして」


恥ずかしい、と呟く苺ちゃんをよそに私は鞄の中をごそごそ


「うそ! 教室に課題忘れた!」


「課題って、赤点とった罰の?」


アホじゃないの?みたいな視線おくんないでよ苺様…

「最悪、今駅なんですけど…」


「そう、今は駅。あと1分で電車が来るわ」


ぽんっと私の肩に手をおいて、キラキラの笑顔で、





「学校、いってらっしゃい☆
あっ! 電車きた」


はあぁ!?


「ちょっと! かわいそうな親友を待つって考えとか無いわけ?!」


じゃあねぇ〜っと皇后陛下よろしく手を振って電車に乗りこんだ親友を見送り、学校へ戻る決意をした。


< 17 / 25 >

この作品をシェア

pagetop