寂しくなんかないしね
幽霊の正体
「あ゛あ゛あ゛ぁ!」
いつも通りの放課後
「…何よ、そんな大声だして」
恥ずかしい、と呟く苺ちゃんをよそに私は鞄の中をごそごそ
「うそ! 教室に課題忘れた!」
「課題って、赤点とった罰の?」
アホじゃないの?みたいな視線おくんないでよ苺様…
「最悪、今駅なんですけど…」
「そう、今は駅。あと1分で電車が来るわ」
ぽんっと私の肩に手をおいて、キラキラの笑顔で、
「学校、いってらっしゃい☆
あっ! 電車きた」
はあぁ!?
「ちょっと! かわいそうな親友を待つって考えとか無いわけ?!」
じゃあねぇ〜っと皇后陛下よろしく手を振って電車に乗りこんだ親友を見送り、学校へ戻る決意をした。