春風~HARUKAZE~
数日後、杉山は八神恵理香に告白することを決心した。





「長倉ぁ!!どうしよう…。」





杉山はD組の前まで来て急に弱々しくなった。





「大丈夫だって!!さっきまではあんなに張り切ってただろ??」

「でも…。」

「ほら、杉山ッ。」





僕は杉山の背中を押した。

八神が僕たち…というより杉山に気づき、笑いかけてきた。





「チャンスだぞ。応援してるから。」

「う、うん。」





杉山が八神に声をかける。





「あ、あのさ、ちょっと…裏庭に来てくれる??」





真っ赤になりながら、杉山は言った。





「えっ!?いいけど…。」






つられて八神も赤くなりながら言った。
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