春風~HARUKAZE~
二月十四日――。
周りはみんなバレンタイン…。
去年までは、藍からの義理チョコしかもらわなかったからどうでもいい日だった。
だけど今年は…
…なんていったって告白が懸かっている。
「おはよ、長倉。…いよいよだなッ。」
「ったく、いいよなお前は。もらう相手が決まってて。」
他人事のように言う杉山に僕は言った。
しかし、僕は少しだけ、本当に少しだけ期待していた。
そして、放課後――。
「はい。」
「サンキュー。」
「いつもどおり、義理だけどねぇ。」
そう、お決まりの藍からのチョコだった。
「ほらッ、ハルカチャン来るんじゃないの??」
藍がニヤニヤしながら言った。
「さぁね……あッ…。」
「やっぱり。じゃあね。」
藍はそう言って帰っていった。
そして…ハルカが来た。
「…これ、おいしいかどうかわからないけど…。」
「あッありがと。」
僕は照れながら言った。
「じゃあ、ね。」
「うん…。」
…僕は、ハルカへの告白を決意した。
三ヵ月後、ハルカがこの世からいなくなるなんて考えてもいなかった…。
周りはみんなバレンタイン…。
去年までは、藍からの義理チョコしかもらわなかったからどうでもいい日だった。
だけど今年は…
…なんていったって告白が懸かっている。
「おはよ、長倉。…いよいよだなッ。」
「ったく、いいよなお前は。もらう相手が決まってて。」
他人事のように言う杉山に僕は言った。
しかし、僕は少しだけ、本当に少しだけ期待していた。
そして、放課後――。
「はい。」
「サンキュー。」
「いつもどおり、義理だけどねぇ。」
そう、お決まりの藍からのチョコだった。
「ほらッ、ハルカチャン来るんじゃないの??」
藍がニヤニヤしながら言った。
「さぁね……あッ…。」
「やっぱり。じゃあね。」
藍はそう言って帰っていった。
そして…ハルカが来た。
「…これ、おいしいかどうかわからないけど…。」
「あッありがと。」
僕は照れながら言った。
「じゃあ、ね。」
「うん…。」
…僕は、ハルカへの告白を決意した。
三ヵ月後、ハルカがこの世からいなくなるなんて考えてもいなかった…。