春風~HARUKAZE~
「何やってんだよッ!!」





僕は佐々木のほうに向かいながら言った。

自分でも信じられない…。





「何って…別に話してただけ…。」

「今、掴みかかろうとしてなかった??」

「そんなはず、ないでしょ!?」





岩本は動揺している。





「でも俺ら、見てたんだよね。」





杉山がドアの所から岩本達を睨んで言った。





「すッ杉山クン!?」

「やめろよ岩本、そうゆうの。…佐々木、大丈夫??」

「うッうん…。」

「杉山クン、あの…。」





岩本は顔を真っ赤にしていた。

そういえば、岩本は杉山のこと好きだったっけ…。





「行こうぜ。」





僕は、佐々木と杉山に言った。





「…おう。」





岩本は悔しそうにこっちを睨んでいた。
< 29 / 130 >

この作品をシェア

pagetop