春風~HARUKAZE~
*





「佐々木春風です。」





思わず椅子から落ちそうになった。

夢だと思った。





一週間だけ付き合った…と言えるのか…ハルカと同じ名前…。

それだけではない。





目元のあたりがそっくりだ。

二重でパッチリしているが、笑うと細くなる、あのハルカの目に…。





そして一番ビックリしたのは、オーラだ。

独特のオーラというか、雰囲気。

僕がハルカに惹かれた理由のひとつだからよく覚えている。





「佐々木さんはお父様の仕事の関係で引っ越してきたそうです。佐々木さん、わからないことは訊いていいですからね。」





担任の森先生が言った。

 
 


「はい。よろしくお願いします。」





佐々木はペコッと頭を下げて言った。

話し方までそっくりだ…。





佐々木春風は僕の斜め前の席になった。

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