春風~HARUKAZE~
「それで…いろいろ、考えて…ハルカのことも…。」

「うん…。」

「…俺さ、佐々木を初めて見たとき、正直驚いた。ハルカに、そっくりだったから…。」





言ってしまった…。





「そう、なの??」





佐々木は驚いてるようだ。





「うん…すごく似てる。名前も一緒だし…気になってた…。佐々木の表情とか、仕草とか、ハルカに重なってさ、その度に思い出してた…。」

「…ごめんね…。」

「あ、佐々木が謝ることじゃないから!!…とにかく…俺の中での佐々木は、ハルカにそっくりな子、なんだ…。」





佐々木は一瞬、淋しそうな顔をした。





「…佐々木を見てるとドキドキして、好きなのかなって何度も思った…。でも、ハルカに似てるから好きだなんて、悪いよなって……。」





僕は今の気持ちを素直に言った。





これがちゃんと言うってことなのかな…??





どんな風に思われてもいい。

とにかく言わなきゃって思ったんだ…。


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