春風~HARUKAZE~
次の日――。





「長倉クン!!おはようッ。」

「おはよ。」





門の前に、佐々木が立っていた。

…待ってたのか??





「…昨日、杉山クンに話した??」

「うん。杉山、よく聞いてくれた。」

「そっか。良かったぁ…。」





佐々木は、そう言って笑った。





「…心配してた??」

「だって…杉山クンが認めてくれなかったらどうしようと思って…。」

「んなわけないってッ。杉山は、応援してくれてるよ。」

「うん…ッ。」





付き合うって、どういうことかわからなかった。

でも、こうして二人で話して、笑って…

…この時間が、大切だって思える。





…ハルカが生きてたら…

…こんなふうに、一緒にいれたのかな…。
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