春風~HARUKAZE~
…とは言ったものの…。

実際、“彼女”への接し方がわからない…。





僕は、杉山に相談することにした。




*





「…――というわけで、どうしたらいい??」

「『どうしたら』って…普通でいいんじゃん??」

「その普通がわかんないんだってッ。」





昼休みに、僕は早速杉山に言ってみた。

でも、返ってきたのは適当な答え…。





「まぁ、な…。難しいけどさ。…とりあえず、登下校一緒。あとは……デート、とか??」





…デート、ね…。





「…まだ付き合い始めたばっかりだし、わかんないけどさ。」

「…あぁ。」





少し経って、杉山が思いついたように言った。





「そうだ!!ダブルデートしよーぜッ??」

「は??」

「俺と八神と、お前と佐々木でッ!!」





杉山は、すごく楽しそうだ。

…まぁ、ダブルなら…。





「…いいけど??」





こうして、杉山達とのダブルデートが決まった。
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