春風~HARUKAZE~

部屋

ダブルデート以来、僕達は順調だった。

あれから二人でデートしたし、登下校は毎日一緒だった。

学校のひとつ前のバス停で待ち合わせということになっていた。





「良かったわね、周ッ。」

「何かあったら俺に言えよッ??」





藍も杉山も応援してくれた。

順調なんだ…怖いくらいに。





*





「頭…痛ぇ…。」





朝、起きたときだった。

頭が痛い。

熱を測ると、少し高め。





「周、無理しないで休んだら??」





母さんが言った。





「…そうする。」





今日くらい、休もう。

そう思って、とりあえず杉山に連絡した。





…佐々木にも、言ったほうがいいよな…。





僕は、携帯で佐々木の番号を探した。

付き合い始めたとき、聞いたんだ。

でも、電話するのは初めて…。
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