春風~HARUKAZE~
ハルカとは同じクラスになった。

しかし藍も一緒だ…。

せっかくハルカに話しかけられても、藍にからかわれてまともに話せない。





そんなある日、僕にチャンスが訪れた。

藍がめずらしく風邪で学校を休んだのだ。

なのに…。





「あッ、周クンだっけ??藍ちゃんと仲良いよね。幼なじみとかなの??」





ハルカとやっと話すことができたと思ったら…藍の話題だなんて。





僕は少し冷たく





「そうだけどッ!?」





と言ってしまい、すごく後悔した。

しかしハルカは気にしてないようで、





「やっぱりそうだったんだぁ。よく楽しそうに話してたから…。」





と言った。





なんだか少しだけ親しくなれた気がした。

こんな会話なのに不思議だ。





それからは、藍がいてもいなくても自然に話せるようになった。





冗談を言って笑ったり、ハルカに勉強を教えてもらったり…。





すごく楽しかった。

ハルカの笑顔は輝いていた。

 



僕は恋というものを知った…。
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