親愛なる「丸」
別れ
永遠を誓ったはずの君と離れる時が来るなんて、思ってもみなかった――。
君との別れを書くには、まず出会いを書かなければならない。
君に出会ったのは、僕が大学3回生の春。
僕の2歳下だった君は、後輩として僕の大学のサークルに入ってきた。
今でも鮮明に思い出せる。
君の第一印象は、「丸」。
太っていたとかそういう訳ではなく、君はとにかく最高に丸顔童顔だった……
いや、今でもそうか。(笑)
おまけに、地方から出てきたばかりの君は、地方訛りが半端なかった。
理解不能な言葉たちの意味解明に、僕がどれほど努力したかは君には内緒にしてある。
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