神の森
桜ものがたりのおわりに・・・
梅雨の日
たった一人の弟が突然逝きました。
今まで二人姉弟だったのに、突然ひとりっ子になってしまいました。
通夜・葬儀の日
泣かなかったわたし
「冷たい」のかしら?
悲しみは、涙だけで、表現できない時もあるのです。
その後、久しぶりに文章を書きたくなって、
一気に書いて、何度も加筆訂正しました。
わたしは、もう千回くらい読みました。
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日本人は、桜の花を愛します。
私も桜の花が大好きです。
生家に桜の樹がありました。
毎年、私の誕生日を祝ってくれるかのように
満開の花を咲かせてくれました。
その桜の樹は成人して数年後の台風で
折れてしまいました。
今は、もう、ありません。
ほのかな淡紅色の花と
黄緑色の葉を同時に
楽しませてくれる桜でした。
毎年、母がその葉で桜葉餅を作ってくれました。
いまでも私のこころの中の桜は満開です。
その想いをこの『桜ものがたり』に籠めました。
生きていくにはいろいろなことが起こるので
人を思い遣り信じるこころや
自然の神々の力を呼び覚まし
桜の花を愛でた時のような気分に浸れるよう
ただただ
しあわせな物語を書きたかったのです。
是非、素晴らしい桜の風情と究極の愛を
あなたのこころに感じてください。