世界を変えるまで
-開成高校後期・・・・合格-
開城高校には好成績で合格することが出来た。
そして、中学も無事卒業した。
あの悪夢のような、嫌がらせの日々もこれで終わった。
開城高校入学式
無事入学式も終えた。
今日から新しいクラスメートとの生活だ。正直不安ばかりだ・・・。
あたしの通う学科は動物が専門のためクラスの45人中7人が男子。
残りは女子だ。
あの嫌がらせが始まってから、あたしは人と接するのが正直・・・怖い。
また、あたしの周りから大切な友達が消えていくのじゃないのか。
そう思うと、深く人間関係を持ってはいけないような気がする。
「ね!ここに波瑠[haru]って書いてくれる?」
この子は・・・・あたしに言っているのだろうか。
「・・・あたし?」
「うん。だってあなたの字綺麗だし」
そういってあたしのレポートを指差す。
今まで字が綺麗なんて言われたことがなかった。
そのとき、本当にうれしかったんだ。
あなたは気づいていないだろうけど・・・
それから、あたしはあなたのおかげで高校で友達が出来た。
波瑠はもちろん由里[yuri]・美奈[mina]・美沙[misa]
あなたが気づいていないだけで、あたしは感謝しきれないくらい
大切なものをもらったんだ。