罪線

罪無き犯罪者

宮内からメールを受けた僕は30分後、彼女の店の前に来た。

彼女の言う、"これから人を殺すオッサン"を探しに。

「よぉ、平岡じゃん!」


僕を呼ぶ声が聞こえた。


柴田だ。


彼とは高校時代からの付き合いで、当時から高嶺の花であった宮内を、お互いに狙っている。


「僕だけに宛てられた訳じゃ無かったんだね……」


「そうみてぇだな。ま、イイ女の為だ。しょうがねーな!」


共同作戦ってとこか。


「しかし……来ないね」


「あぁ、ハゲのオッサンと白髪メガネだろ?早くこねぇかな……」


と、その時だった……


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