罪線
僕と柴田が後を追うこと約5分。

さっきまでシャキッとしていた白髪の男が、泥酔した振りをして禿げた男に絡み付く。

同じ店で飲んでいた事を話しの切り口にして、もう一軒行こうと誘い、人気のない路地へと入って行く。


「そろそろだなぁ……」


「……だね」


普通なら、人気のない路地に入って行く事自体おかしいと思うのだろうが

白髪の男とは対象的に、本格的な泥酔状態の禿げた男は、何の疑いも無しに付いていく。


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