罪線
「最近よく来るんですか?」


「いやぁ、今日初めて見たよ。……お?リベンジかい?」


リベンジ……どうだろう。正直、もう一回やったら勝てるというだけの自信はない。


ただ、この悔しさをどこかに吐き出さなければ。が、その"どこか"は、誰でもいいわけじゃない。


アイツ。アイツじゃなきゃ意味がないんだ。


この僕に、屈辱感を与えた罪は、果てしなく深い。




……懐かしいな……この感じ。


普段は冷静沈着で、余程の事がない限り、気の振れる事などない僕だが、

一旦プライドを傷付けられると、その復讐心は留まる所を知らない程増幅する。



それはすでに怨念。



そう……あの時もそうだった。あの時も……


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